BDA GALLERY 2 : イボクラマシン

2016/07/20

イボクラマシン


















#3 IPS e.max Press -Mono-

前回の続きにもなりますが。

e.maxを始めた頃、なかなかきれいにプレスできなかったですね。
表面のリアクションレイヤーがバキバキだったり、
マージンがチリチリだったり、完全にナメられていたり。
当時、一本のクラウンにどれだけインゴットを無駄にしたことか。

プレスマシンがイボクラ純正ではなかったせいなのでしょうが、
デンツプライのタッチ&プレスで試行錯誤の日々。

おかげと言ってはなんですが、プレスに関してはとても勉強になりましたね。

当時のカタログに載っていたのは、
EP500、EP600 Combi 使用でのスケジュール。
鵜呑みにすると他機ではもちろんのこと、
おそらくそれらのオールドマシンでも上手くいかないでしょうね。

温度を下げ、ホールド時間を調整することで、
使える代物にはなりましたが、シビアな設定を求められました。
最適な温度幅が非常に狭いのがこのマテリアルの特徴でもありますが、
逆に言えば、そこを見つけ出せさえすれば特に問題も少なく、

きれいにプレスできるようになりますね。

e.max 発表当初は評判の悪化等を防ぐため!とかなんとかでセミナー必須。
誰もがむやみに手にする事ができないプレミアム感が演出され、
オールドマシン使用可で導入コストが掛からないことも売りにしていましたが。
しばらくして誰でも仕入れることができるようになり流行りだすと、
エラーやトラブルは機械が悪い!みたいな流れで新しいプレス機をごり押し。
その自慢のマシンは一部スケジュールがシークレットになってるとか。未確認です!

うまいな、ビジネス。強気だな!

発表されてからのe.maxの快進撃、ただただスゲーな!と。
とはいえ、各メーカーからも似たようなマテリアルが出てきましたから、
今までのように強気ではいけなくなってくるんでしょうかね。

GC LiSi Press。早くアメリカに入ってこないかな。

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