数日、ロサンゼルスでは珍しく雨の日が続いてまして。
そして、そんな冷たい雨が降る昨日、一人の患者さんがうちに。
大学病院で診察を受け、歯科技工士に診てもらうようにと言われ。
うちのスタッフが丁寧に対応し、患者の主訴を聞く。
一通り話しをした後、今後の計画とリクエストを記したメモ書きを手渡し、
会うことになっているドクターに渡して欲しいと伝えた。
そしてまた、患者は大学病院のドクターのもとへ。
昨年手がけたケースなのだが、ドクターの無責任な対応にイラつきを覚える。
手順をしっかり踏めば、そんなに難しいことではなかったはず。
当時、何度もドクターとのコンタクトを試み、意見を交わした。
その後、連絡もなかったのでうまくいったものだと思っていた。
そして昨日、面倒なのかお手上げなのか、こちらに丸投げなのが伝わってくる。
夕方、その患者さんが自らの印象と模型を持って、
冷たい雨が降る中、再度うちに来てくれた。大学とうちを二往復。
なんか申し訳なく、気の毒に思えた。
開業し10年以上、いろんなドクターと関わることになるのだが、
ドクターの仕事への姿勢みたいなものが、所々で見てとれる。
それは技術的、知識的にドクターとしての成熟度に関係なく、
もっと本質的な何か、医療人として、仕事人として。
そんなものが、その仕事ぶりに現れているように思うことは多い。
それは、恐らく歯科技工の仕事もしかり。上手い下手ということではなく。
言葉にするのが難しいのですが、作り手の“真心”とでも言いますか。
仕事に対する姿勢といえば広義でしっくりくるのですが、
一番大切な部分なのではないかと。
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