前回、オバマ大統領がサンタモニカに . . . と、
ちょうどその日の午後、サンタモニカで銃乱射事件が起きた。
犯人もまた大学構内で警察との銃撃戦の末に射殺され、
結果として犯行の動機はわからないまま、
一人の人間の狂気として片付けられてしまうのだろうか?
先月にはケンタッキー州で5歳の男の子が、
誕生日プレゼントとして贈られた子供用ライフルで2歳の妹を射殺。
誤射かどうかは別として、5歳の男の子の中でこの事実はどう処理され、
大人になっていくのだろう?
その使い方や危険性を教えれば済む問題なのだろうか?
5歳の男の子に銃を持たせた親の言い分は?
カラフルな子供用ライフルが開発され簡単に手に入るこの社会は?
銃を撃ちに行かないか!と誘われたことがある。それも一度やニ度ではない。
若い頃なら特に。興味本位というか、話のネタに。
ドクターからも何度か誘われた。比較的最近の話だが、射撃場に行かないかと。
彼自身も拳銃やライフルを所持しているようだし、スポーツ感覚なのだろう。
彼のオフィスの女性スタッフ達も連れて行く事があるという。
“銃を所持する権利” が保障されているこの国では、
個人が所有する銃はおおよそ2億7000万丁。世界で最も多いらしい。
ちなみにアメリカの総人口がおおよそ3億人。 約10人に9丁の割合だ。
うちのドクターのように複数所有している個人も多いようで、
全世帯の約40%が銃を所有していると聞くと、
両隣のどちらかは銃を所有していてもおかしくないということだろうか。
日本では考えられないが、大きなビジネスがそこにはある。
法による規制がなかなか進まないのも、
NRA(全米ライフル協会)の持つ政治的な力なのだろうか。
以前記事にもしたが、このような事件が起き銃規制が囁かれる度に、
皮肉にも規制される前に手に入れようと、駆け込みで購入する人が増える。
銃社会。悪人の銃を阻止できるのは、善人による銃での武装。
銃のない社会でも狂気の沙汰は起こる。
単に、銃が無くなればいいという簡単な話ではないのだが、
銃でなければ落とすことの無かった命があるという事実。
少なくとも銃そのものが持つ殺傷能力の高さ故の、
罪なき犠牲者の数は無視できない。
国民が自己防衛の為に銃を構える社会が、
どうしても健全だとは思えないのは、平和ボケした日本人だからだろうか。
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