BDA GALLERY 2 : 2012/06

2012/06/29

ジョーダン




「 Jordan 」そのまま読めば “ジョーダン” ですよね。
これ、国の名前でヨルダンですって。冗談ではありません(笑

おととい、一通のEメールが我が社に送られてきましてね。

うちのホームページを見た歯科医師の方からです。
その方、ずいぶんとうちのサイトを気に入って下さったようで。
2つの画像を引き延ばしてオフィスの壁に飾りたいので、使わせて欲しいと。
もちろんうちの社名も入れる、なんならお金も払う . . . とのこと。

フフフ、いくらで売ろうかな?

なんてやらしい計算したりもしましたが、売りませんね。
別にプロではありませんし、気に入ってもらえるのは嬉しいことです。
わざわざこうしてメールでお伺いをいただいたり、光栄なことです。

黙って使っちゃう奴、いくらでもいますから。

社名を隅っこにでも入れてもらえたら、こちらこそありがたいわけで。
使って下さってけっこうですよと、お返事する予定ですが。












それはそうとこの歯科医師の方、ヨルダンの方ですって。

ヨルダンってどこやねん!って地球儀回してみたり。
サッカーで戦ってましたよね、確か。まー、つくづく世界は広いですね。
行ったことの無いところなんて小さな島国、日本国内でもほとんどですよ。
世界はウ〜ンと大きいわけですから、それはもう想像を絶するわけで。

いかにスモールワールドで生きてきたんだろうと。歯科技工業界なんて更に . . .

もちろんテレビや雑誌などからの情報で、見たり聞いたりはしています。
行った気分になって、知った気分になって、ちょっとした疑似体験です。
でもそれってすでに、誰か目線なんですよね。制作者側の。
ニュースですらそうですから。大人の都合だったり、大人の事情だったり。嫌だね

ヨルダンって、あの中東なんだ . . . 。

って、変な先入観を持っている自分がいましたね。
たぶん、どこかで見聞きしている垂れ流しの情報がそうさせているんだと。
この記事を見た人もまた、良いも悪いも先入観を持つことになるのでしょうか。
情報を入手するときには、そういったことも考察しないといけませんね。

判断の基準が己の経験でない以上、全ては第三者からの情報からだと言えます。
いつしかそんな情報に支配され、先入観で物事を判断していたら . . . 。

自分さえ疑ってかかるぐらいでちょうどいいかもしれません。

2012/06/27

夕日


















Venice, CALIFORNIA

沈みゆく夕日が好きです。昇る朝日よりも。

朝日はちょっと特別な感じがして。
“御来光” なんて言って、わざわざ見に行く感じですよね。
凛として、厳かなイメージ。

夕日はもっとそばにある感じ、一日中見守られていたような。
沈む夕日に、今日もありがとうって言いたくなります。
そして、明日への期待を感じたりして . . . 。

だから好きなんだと。

日本にいた頃はあまり意識したこと無かったですね、夕日なんて。
綺麗な夕日、見れることが少なかったのかな。

夕暮れ、海までのドライブ。最高です。
幌を開け、大好きなBGMと共に潮風を感じ。
路肩に車を止め、沈みゆく太陽を見ながら、
この海の向こうに . . . と、センチメンタルになってみたり、
今日一日を振り返ってみたり、明日への期待をしてみたり。
ちょっとぐらいの失敗なんて、

明日頑張ろう! ってね。

そんな夕日に何度か救われてるなぁ、俺。

2012/06/21

読書

基本的に本は読まないんです。どうも、読めないんですね。
本の中の挿絵は好きです。そこから妄想するのも . . . 。えへっ
でも読めるようにはなりたいなと。趣味が読書なんて、

なんかかっこいいじゃないですかぁ。

ということで今まで何度かトライしてみましたよ。
ベストセラーなんてのは、きっと面白いんじゃないかと . . . 。

おもむろに開いてみる。字がいっぱい . . .  そりゃそうだ

ん〜、とりあえず閉じてみる。 パタッ

もう一度開いて . . . 

あぁ〜、やっぱムリかも。 パタッ

いやいや、ここで諦めたらイカン! だいたい読まなきゃ始まらん!
ということで . . . 2ページ、3ページと . . .

う〜ん、面白くないぞ。 そりゃそうだ、まだ出始め

なんて読むんだこの漢字は? 調べてみましょ

意味の分からん言葉が出てきたぞ! また調べましょ

ふ〜、頑張った。今日はこれくらいにしよっと。 パタッ 
 




さて、今日は続きを読むぞ . . .

んっ?

前回どんなんだったっけ??

こいつは誰だ??? 

何の話だ????

またさかのぼってみる . . . おー、おー、はい、はい。そうだった。

ん、こんな時間っ。

今日はこれくらいにしようっと。 パタッ 


. . . まったく進まんやないかい!!

どこかに1行目から大爆笑の漢字少なめのベストセラーはありませんか〜?

2012/06/15

スモッグチェック


















先日、いつもの週末より早起きして、
愛車のスモッグチェックに行ってきた。

日本では定期的に車検が有りますよね。
こっちでは日本のような車検はないんですが、
同じように、定期的にスモッグチェックを受けなければなりません。
排ガス規制が厳しいここカリフォルニア。
我が愛車のように古い車には、毎回パスするのが厳しくなってきます。
ちなみに前回は、パスできずそのまま修理工場へ。

今回は、クーラントシステムに問題がありそうだと忠告されたものの、
無事パスしました。スモッグチェックの費用は$60ドル。
それと DMV(Department of Motor Vieclesの車両登録料が$90。
登録料は車両購入時の値段によって違うみたい

以上、日本の車検に比べたら格安ですね。

そんな理由で日本より車を維持しやすいんで、
ガレージさえあればいくらでも所有したくなるのが “カーキチ”ってもんで。
ピット付きのガレージなんぞに憧れてたりしますね。

今回、ついでにオイル交換をいつもお世話になってる車屋さんに。
冷却水漏れとオイル漏れを指摘されました。18年落ちですからね
今すぐどうこうなるようではないのですが、近々修理になりそうです。

そういえば、取り付けようと思ってるパーツがラボに放置されたままだ。
この週末、少し弄ってやれるかな . . . 。

2012/06/13

初心を忘れず


















#14 IPS e.max Press Crown

最近、画像がなかったんで UP。

今年に入って本格的に手がけるようになった e.max 。
今日は7本仕上げました。明日も2本あります。
昨年までと比べて、その数は圧倒的に違いますね。

基本的にはレイヤーします。
なのでフルでワックスアップしたものをカットバック。

強度優先で “それらしく” を心がけています。

ちょっと前の話になるんですが、
スタッフの一人がうちに来るようになって、丸2年を迎えた。はやいね!
歯科技工未経験。履歴書の趣味の欄には “大工仕事” って書いてあったな。

「歯科技工士になりたい。」

面接時、その真っ直ぐな眼差しに、なんだか期待したのを覚えてる。

後から入って来た仲間が次々とリタイヤする中、彼女はひた向きに頑張ってた。
夜も明けぬ暗いうちから頑張っているのを見てきた。
昼食も摂らず一生懸命に頑張っているのを見てきた。
あくびを堪えながら遅くまで必死に頑張ってるのを見てきた。

嫌みを言われても、何度やり直しさせられても。

この2年間、決して順調に来たわけではない。
何度も壁にぶつかっていた。何度も失敗を繰り返していた。
「私には向いてないんじゃないか . . . 」と相談されたこともあった。

「辞めたい」と口にしたことも一度ではない。

理解できていても、手が動かない。分からないことが分からない。
厳しい言葉を耳にするばかりで、褒められることもない。

辛い思いもしただろう。

そんな彼女が模型作りから丁寧に仕上げてくれるコーピングで、
うちの e.max のクラウンは仕上げられている。
そのクオリティーは、数を伸ばしてきた e.max のオーダーが証明している。

これからも初心を忘れず、日々精進してほしい。

歯科技工免許を持ってるだけの奴等の鼻を、いつか明かして欲しいと願う。

自信を持って . . . 。

2012/06/11

アドバンテージ

ここ最近、さかのぼれば今年入ってからかな。
ポシションを探してる人からのメールや電話が多い。
数年前、リーマンショックの後も。一時期すごく多かったな。

今日も一人。

初めてですね、ラボのオーナーの方からのメールは。
開業して20年、セラミストのポジションを希望だそうです。

歯科技工士、うちは常に探している。

技工歴が25年以上です。セラミストです。イタリアからです。. . . 
と、いろんな方からポジション無いですかと。

ありがたいのですが。

技工歴25年以上あればそれなりにできるだろうし、今時求職って . . .
何か理由があるのかなと勘ぐってしまいますし。
ポーセレンワークしかできないセラミストに興味はないですし。
イタリア人のビザサポートをいきなり考えないですよね。

そんな中で一人でも日本語が喋れますと言う人がいたなら、
それは大きなアドバンテージですね。少なくともうちでは。

では、日本人歯科技工士がアメリカで求職する場合。
うちで言う、“日本語も喋れます” に相当するのって何でしょうかね。

英語が喋れます。

これはアドバンテージにはなり得ないですよね。
英語が喋れる歯科技工士が普通なんですから、ここでは。
喋れない人はすでに不利なのは言うまでもありません。
ポーセレンの経験がない。技工歴が浅い。ビザがない。問題外ですね。

何を持ってすればアドバンテージに成り得るのか。

客観的に自分を見つめ直し、
その他大勢の中の “自分” を意識することが必要なのかもしれません。
とかく、日本人は特定の個人と比較することはあっても、
その他大勢の中では歩調を合わせる傾向が強いですから。

アメリカだけの話ではないですよね。どこにいても、もちろん日本でも。
“これ”というアドバンテージを持ち合わせている人にとって、
働く場所はいくらでもあるんではないでしょうか。

どこの経営者もいい人財を探しています。それは経営者の仕事の一つですから。
同じ給料払うなら、より良い人財を求めるのはあたりまえのことですよね。
不景気の今だからこそ、経営者はよりシビアな目で人を判断するでしょう。
その目は身内であるスタッフにでさえ向けられている。

自分が求められる人財かということです。

2012/06/07

素直であること

今は立場上、教える側ですが。場所が変われば教わる側でもあります。
教えるということは非常に難しいのですが、

とくに、教わる側の姿勢が重要かと。

教える側の能力はともかく、
同じことを話し、見せても、教わる側の理解度は人それぞれ違うわけで。
首を傾げたくなることは多い。ゆえに教えるということは難しい。
教わる側の姿勢としてもっとも大事なのは、

“素直であること” ではないだろうか。

二言めには、「誰々先生はこう言ってた」とか、「私はこう思う」など、
学ぶ立場の人間が言うべき事ではない。

いろいろな人のテクニックをたくさん見て吸収し、
自分を高めることが学ぶ側には必要であって、
誰々先生はこう教えてくれた、以前いたところでは、本には . . . など、

必要か?

なら、その先生のところで、前いたところで頑張ればいい。
あるいは、本を片手に独学でもしていればいい。

いろいろな人から教わり学んだ知識は、自分が教える立場になった時、
それをいくらでもひけらかすことができる。

「私はこう思う」「こうじゃないんですか」などは、
議論する場ならともかく、どっちが教わる立場なのか問いたい。

教える側と教わる側。

その間にあるものは人間関係、それを無視することはできない。
教える側は何度でも余すことなく伝えるべきで、根気よく丁寧に。
いつかの自分がそうであったように、相手もまた今を一生懸命なのだ。

教わる側は謙虚に、言われたことを素直に吸収すべき。
たくさんのことを吸収し、とにかく教わったテクニックを物にするまで練習する。
仮に意見の相違があったとしても、胸に秘めておくぐらいでちょうどいい。
もう少し年を重ねれば、そんな相違はあまり意味がない事に気が付く。

万能なテクニックなど無いに等しいのだから、選択肢はたくさんあった方がいい。
いつか教える立場に立った時、自分が選んだやり方を後輩に教えてあげればいい。

数年もすれば、“素直に教わる”というその姿勢は、
はっきりとその違いを見せつける。