BDA GALLERY 2 : アドバンテージ

2012/06/11

アドバンテージ

ここ最近、さかのぼれば今年入ってからかな。
ポシションを探してる人からのメールや電話が多い。
数年前、リーマンショックの後も。一時期すごく多かったな。

今日も一人。

初めてですね、ラボのオーナーの方からのメールは。
開業して20年、セラミストのポジションを希望だそうです。

歯科技工士、うちは常に探している。

技工歴が25年以上です。セラミストです。イタリアからです。. . . 
と、いろんな方からポジション無いですかと。

ありがたいのですが。

技工歴25年以上あればそれなりにできるだろうし、今時求職って . . .
何か理由があるのかなと勘ぐってしまいますし。
ポーセレンワークしかできないセラミストに興味はないですし。
イタリア人のビザサポートをいきなり考えないですよね。

そんな中で一人でも日本語が喋れますと言う人がいたなら、
それは大きなアドバンテージですね。少なくともうちでは。

では、日本人歯科技工士がアメリカで求職する場合。
うちで言う、“日本語も喋れます” に相当するのって何でしょうかね。

英語が喋れます。

これはアドバンテージにはなり得ないですよね。
英語が喋れる歯科技工士が普通なんですから、ここでは。
喋れない人はすでに不利なのは言うまでもありません。
ポーセレンの経験がない。技工歴が浅い。ビザがない。問題外ですね。

何を持ってすればアドバンテージに成り得るのか。

客観的に自分を見つめ直し、
その他大勢の中の “自分” を意識することが必要なのかもしれません。
とかく、日本人は特定の個人と比較することはあっても、
その他大勢の中では歩調を合わせる傾向が強いですから。

アメリカだけの話ではないですよね。どこにいても、もちろん日本でも。
“これ”というアドバンテージを持ち合わせている人にとって、
働く場所はいくらでもあるんではないでしょうか。

どこの経営者もいい人財を探しています。それは経営者の仕事の一つですから。
同じ給料払うなら、より良い人財を求めるのはあたりまえのことですよね。
不景気の今だからこそ、経営者はよりシビアな目で人を判断するでしょう。
その目は身内であるスタッフにでさえ向けられている。

自分が求められる人財かということです。

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