BDA GALLERY 2 : デザイナーの “それ”

2016/10/18

デザイナーの “それ”



















#14 Full Zirconia Crown by 3shape

最近ジルコニアのケースが増えてきたような。
それでも全体の一割程ですが。

中でも増えているのがフルジルコニア。

ということで、ここぞとばかりに3Shapeの出番なのですが、
ダブルスキャンが主な使い方になってしまっています。

マージン封鎖性や適合に関しては、
かなり良いものができることは分かっていますが、
形態や機能に関してはデザイナーによるところが大きいですかね。
やはりそれなりの知識や経験が重要かと思いますし、
デザイナーの “それ” を上回る素敵なものなどできることはないですね。

それは単にデザイン上での知識や経験では無く、
歯科技工そのものの経験が貧しいとその程度のものしか作れないということで、
スキャナーを導入し、ようやく理解できた部分でもあります。

言い方を変えるなら、この手のデジタル機器もツールでしかなく、
使い方次第でその仕上がりに差が出せるということ。
同じインスツルメントを使っても上手な人と下手な人がいるように、
結局はその機械の仕組みを知り、突き詰めていく先は、
アナログと言いますか、今までやってきた歯科技工と何ら変わらないわけで。

デジタルだからこの程度と言い訳するぐらいなら、
デジタル化は進めたくない!というのが本音でして、
ワックスアップを伴うダブルスキャンも妥協の賜物ではなく、

うちが欲しいものを手に入れるためですね。

そのマテリアルを選択する上でデジタルを使うことがベストなら、
積極的に使っていきたいと思いますが、

それは手を抜く為のツールではないということです。

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