#2-14, 18-30 Acrylic Implant Provisional Restoration
開業以来 . . . いえ、アメリカに来て初めてですね。
アクリルレジンのテンポラリーを作ったのは。
もともとはカスタムアバットメントのオーダーのみ。
州外から治療に来る患者の予定と、一時帰国する勝手な私。
日数に余裕が無くなり、時間をいただく代わりにテンポラリーまで。
ということで、先月日本に帰国する都合上やるハメになったわけですが。
うちの料金表にあるのはコンポジットでのプロビジョナル、
アクリルは料金表にも載ってませんから、当然材料すら無い状態でして。
さてどうしたものかと。
日本にいた当初、院内ラボではテンポラリーを作らない日がないほど。
この程度ならちょこちょことありましたから、
当時は身構えることもなかったのですが、 今となっては . . . 。
およそ15年ぶりの仕事はなかなか気も乗らず、ギリギリまで放置。
重い腰を上げようやく取りかかったのが納期前日でしたね。
やっているうちにいろいろと思い出しなんだか面白くなってきまして、
思いのほか時間がかかってしまいました。
パターンレジンとはまた違うレジン臭、懐かしかったです。
開業当初、アクリルを扱わないと決めたのはプロダクトを絞りたかったから。
余計な仕事が増えると、集中できにくくなる仕事がある。
自分がやりたい仕事。経験を増やしたい仕事がこれでは無かったですね。
手間も設備投資もたかがしれている。需要もそこそこあるのは分かるが、
的を絞るため、あえて切り捨てました。
今までにも何度か打診されていたのですが、
その度に材料が無い、時間がないと断ってきました。
このようなケースは、これからCADで対応できるようにしていくと思います。