BDA GALLERY 2 : 2012/07

2012/07/30

もう一度


















DENTSPLY MULTIMUT Touch&Press

物を大切に . . . なんて話を先日しましたが、ちょっと思い出したので。
以前、ちらっと記事にしたプレスマシーン、一度は処分も検討されました。

液晶の表示部分が真っ暗になったまま、うんともすんとも。 
っていうか見えないんで何もできなかったんですが...

メーカーに問い合わせたところCPUボードを交換する必要があると言われ、
そのボードがなんと$3500。たかーい!
メーカーも10年落ちのファーネスにここまで出すなら
新しいのはどうかと言い出す始末。営業トーク、スタート!
確かにボードを交換したからと言ってマッフルもそろそろ怪しいし、
他にトラブルが出ないとも限らない。

そこで思いついたのがオークション。ebayですね。
時々利用するんですが、たまに掘り出し物があります。
で探すと、

ビンゴ!!

ありました同じ型のプレスマシーン。多少傷有りの動作未確認物。
いちかばちか、CPUボードさえ使えればいいのですが . . .
最悪マッフルだけでも . . . 。と言う事で、
仕事中にも関わらずコンピュータの前にかじりついていましたよ。

で無事落札。$650也。

これで使えなかったら痛いのですが、そん時は新しいCPUボードを買って、
マッフルのバックアップ用に . . .  あるいは消耗品のパーツ取りに . . .

早速届いた中古品からの移植手術スタートです。
なにやら厳かな基盤外しながら、内心はドキドキでしたね。
電源が入って液晶パネルが表示された時は、
スタッフと一緒に嬉しくて飛び跳ねてしまいました。

おっしゃー!!ってね。いいおっさんがはしゃいでしまった

やれるもんですね。やってみるもんだ
と言う事で、無事使えるようになりましたよ。
CPUボードを外された中古のファーネスはパーツ取りとしてしばらく保管です。


















捨てるのは簡単。

それはモノばかりではないですよね。夢やこだわり、人間関係。
何でもそうですが、諦めてしまえば楽かもしれません。
でも、それが当たり前になってしまっている心がどうかと . . . 。

物を大事にするということが、心を豊かにするのかもしれません。

それは新しい物を手に入れて心が満たされるのとは少し違う。
デジタル化に伴って、新しい物へのサイクルは格段に早くなっていますが、

捨てる前にもう一度。

2012/07/26

結論

ということで、Zirkonzahn のセミナーに行ってきました。

始終 CAD/CAM メインの内容でしたね、そりゃそうか!
興味あったのはマニュアルの Zirkograph だったんですが . . . 。
とはいえ、とても興味深かったですし、
開発者でもあり歯科技工士の Steger 氏の魅力に、

一発でやられてしまいました。(笑

この人、歯がどれだけ好きなんだと。
特に臼歯の形態にはただならぬ “愛” を感じましたね。

それにしても、いちいちおしゃれでして。なんなんでしょうかね、この感性。

さて、CAD/CAM についてなんですが、
以前、自分なりの考察をガッツリとまとめたわけです、長々と。
が、誤って削除してしまいまして . . . 。詳しくはこちら

いまさら、まとめる気にもならんので、結論から言いますと。
CAD はまだいらねーかなって、結論に達してしまったわけです。
ランニングコストとデジモノ特有の早さには、ついていけそうにないですね。

どうも採算が合いません。今のうちでは。

とはいえ、デジタルからは目が離せないですね。知れば知るほど面白いなと。
ここまで出来てしまうのかと感心してしまいましたし、正直驚かされました。

なかなかいいお値段でしたが、悪くないですねぇ。欲しい代物でした。

オペレーションシステムをどこまで使いこなせるのかが鍵になるんでしょうが、
ソフトはハードに比べどんどんと進化しますからね、
少し待てばもっと使い勝手も良くなってくると思うんです。

歯科技工の知識とコンピューターの知識が無いと操れない。

そんなもんは一昔前のPCみたいなもんで、今は誰でも感覚的に扱えますよね。
もちろん知識があれば、さらに複雑な処理もできるのでしょうが、
アメリカのように誰でも歯科技工を行うことができ、また人件費も高いお国で、
操れる人が限られているソフトでは、必然的に淘汰されてしまいます。

誰でも簡単に使いこなせ、より便利に。それがデジタルの利点ですから。

CAD/CAM の未来はより精度を上げてくるでしょうし、処理能力も増すでしょう。
そして、購入しやすくなっていくと思っています。そんときまた検討します。

いずれにしても、自分の考えるジルコニアレストレーションの理想が、
ここにはありましたね。少しジルコニアに力を入れていきたいと思いました。

2012/07/24

ここで

先週末の土曜日、久しぶりにUCLAに行ってきました。
中に入るのは数年ぶりで、なんだか少し緊張しましたね。

あの頃とは少し変わった構内をふらふらと散歩。感慨深かったです。
開業したことに後悔はありませんが、もう少し残りたかった思いもありますね。
ここで学んだこと、ここでの出会い、あの時の決断。

そして、今の自分があるわけですが . . . 。

学生として、スタッフとして。
振り返れば5年もいたのかと思うほど、過ごした時間は本当に早く感じましたね。
一つ一つの経験が、自分にとってかけがえのないものになっています。

日本から来られた小田中先生の特別講演には、
驚くほどの日本人歯科技工士が集まっていました。
ほとんどの技工士が南カリフォルニアからの参加だそうですが、

こんなにいたんだ . . . て、思いましたね。

今回参加できなかった人、他州にいる技工士の数も合わせたら、
全米にはかなりの日本人歯科技工士がいるんでしょうね。

今回の特別講演にはうちのスタッフと共に参加させていただき、
朝8時半からの午前のみでしたが、内容は濃く大変勉強になりました。

どこか漠然としていた日々の臨床の中で、
一人悶々としていた部分がクリアーになった気がしますね。
スタッフもとても刺激を受けたようで、参加できて本当に良かったです。

今日はこれから、グレンデールってとこまで行ってきます。
Enrico Steger 氏による Zirkonzahn のセミナーです。お勉強してきます。

2012/07/19



悲しいですね。
往年の名車たちが、無惨な姿に。

日本だそうですが、見ていて心苦しくなります。

幼い頃。「ものは大事にしなさい」と、親に教わりました。
大人になってしまった今、誰が諭してくれるのだろう。

新しいものが良いとする資本主義の価値観が大切ものを錆び付かせる。

ビジネスなんかを始めると結局はこの社会のルールに準ずるのだが、
むやみに一新するよりも、既存のものを上手に利用する方法はないのだろうか。
いっそ買い替えた方が . . . という理由で、まだ使えるものも処分される世の中。
染み付いてしまった価値観では、たとえ便利で豊かなライフスタイルの中でも、

心が錆び付いてしまいそうで . . . 。

2012/07/18

懐かしく

















Santa Monica, CALIFORNIA

先週末、仲良くしていただいてる技工士さんが日本から来てまして。
2年ぶりの再会でしたね。前回は日本。
サンタモニカに行ったり、焼き肉を食べに行ったり。

楽しい時間を過ごさせていただきました。

ちょうど今月あたまから昨日まで身内も観光に来てまして、
仕事もありますしあまり時間が取れなかったのが、ちょっと残念でしたね。
当初はうちに泊まる予定になってましたから、

朝まで熱く語り合うつもりでいたのにぃ . . . 。また次回ですね

9年ぶりのロサンゼルスには思い出が沢山あったようです。
あれからずいぶんと変わりましたが、昔を知る者同志。

なんか懐かしくて . . . 。いいもんですね

そして、自分にとってはこの人との出会いが、
同世代の歯科技工士達との出会いのきっかけにもなりました。前回の記事
だから、今でもすごく感謝しているし、またロスで会えた事が嬉しくて。

あの時もし、声をかけていただけなかったら。
1年半の留学を終え、何も知らずに日本へ帰国していたのだろうか。
“アメリカで働いてみたい、自分の収入で生活がしたい” と思えたのは、

同世代の彼らに出会えたから。

あれからずいぶんと時間だけは過ぎました。
そんな感謝してもしきれない人たちが他にもたくさんいますね。
時だけは重ね、相変わらず過ぎる自分に情けなくもなるんですが . . . 。

だから、なんていうか。頑張んねーといけねぇ。

2012/07/02

青空

Santa Monica, CALIFORNIA

雲ひとつない青空が広がる西海岸。

初めてロサンゼルス空港に降り立った日も、眩しい日差しが出迎えてくれた。
キラキラとした日差しと真っ青な空、カラッとした空気が心地良い。
目の前に広がる片道5車線にも及ぶフリーウェイ。
路肩のスプリンクラーは緑に潤いを与え、いくつもの水しぶきは虹を作っていた。

この1年間、頑張るぞ!って心の中で叫んだ。
ワクワクする気持ちが込み上げてきて押さえられなかった。

どこを見渡しても始めてみる景色。
今思えばそのドキドキした感じがとても新鮮で、
不安と期待が入り混じった感じは今でも忘れない。

若さゆえなのか . . . 最近の若い人もそんな気持ちを抱いて来るのかな。

十年以上も前になるが、UCLAに留学した頃。
同世代の日本人歯科技工士が周りにはたくさんいた。
ひたすら面白い兄貴みたいな存在や、失礼でやんちゃな若いのも。
彼らから教わる事も非常に多かった。歯科技工のことも遊び方も。
同じ時期にアメリカで彼らと出会えた事は、かけがえのない出会いとなった。

おそらく、長い人生の中で本気でやるべき時はそう何度もない。

彼らはアメリカで人生のちょうどそういう時期を向かえ、
皆、必死だったのではないだろうか。

毎日一生懸命に働いていた。寝ないで働いていた。
難しいケースや大きなケースも自分から進んでやっていた。
忙しい合間に撮られた症例写真は、素晴らしいものばかりだった。
出入りさせてもらう中で、彼らの症例を実際に手に取る機会もあった。
当時の自分にはマネ出来ない。愕然としたのを覚えている。

限りある時間の中で楽しむことも忘れてはいなかった。
BBQにビーチバレー、ゴルフにサーフィンと。
毎週末、行きつけの店で遅くまで飲み、語り。日頃の憂さを晴らし明日への糧に。
学生だった私も誘い出してくれ、よくご馳走してもらった。
勤めているラボも出身地も違う、同世代の彼らがロサンゼルスで出会い。
同じ時間を共有し、お互いに刺激し合い、励まし合い、切磋琢磨しながら、
それぞれの目標に向かって全力だった。

学生だった私には輝いて見えた。アメリカで稼ぎ、生活をしている彼らが。

そんな彼らを目の当たりにし、焦りを感じ感化されていた自分がいた。
時間が経ち、彼らはまた別々の道を歩み出す。アメリカに残る者も帰国する者も。
疎遠にはなってしまったが、 懐かしんでいると耳にするのが彼らの成功。

もうすぐ独立記念日。皆とBBQをしたあの日の記憶がよみがえる。
気の合う仲間達と一升瓶をラッパ飲みし、バカ騒ぎして疲れ果て芝生の上。

見上げたあの時の空も、雲一つない青空だったなぁ。