BDA GALLERY 2

2018/12/07

歯科技工士の給料 2

前回の続きです。

能力給のベースになるのは手がけた仕事の量。要するに歩合制です。
作業はそれぞれ細かくステップ毎に分かれています。

例えばPFMを例に取ると工程は5つ。
工程順に、模型作りで3ステップ。ワックスアップで5ステップ。
メタルで5ステップ。ポーセレンで5ステップ。そして仕上げで2ステップ。

全行程を20ステップに分けチェック、カウントしていきます。

各ステップ毎に受け取ることができる報酬の額は違います。
さらに行程順にその難易度も上がっていくので加算される額は増えていきます。
それぞれ各ステップ毎で計算することもできますが、
工程を踏まえ全ステップをこなした方が割りがいいようにしてあります。

言い換えれば、仕上げまで全て手掛けられた方が稼げるようになっています。

例えば、模型作り3ステップを見てみると。
石膏を流すだけなら1ケース$2、分割模型のみ$6。マウントのみ$2。
それぞれステップを合計すると$10ですが、
石膏を流し、分割模型にし、マウントまで一通りできると$12です。

最終的にその出来栄えは毎回査定の対象になります。
再評価し、さじ加減でプラスα。減らすことは絶対にしません。

基本的には全てのステップで必ず私がチェックしているはずですから。

私がOKを出さなければ前には進めないのですが、自信があるなら自己責任で。
出来が悪ければカウントもされません、場合によってはやり直してもらいます。
せっかく時間をかけても、その作業に対する報酬が得られないこともあります。

できれば稼げる、できなければ稼ぎにくい。

作ってナンボの技術職ですから当たり前なのですが、
できない技工士はもちろん、未経験からスタートの方は特に大変だと思います。
なので、勤務時間は私がラボにいる時間内で自由。各々決めてもらいます。

この能力給に関しては、経験者でも未経験者でも全く同じ計算方法です。

前回記事にした基本給に、
これらの方法で算出した能力給をプラスして給料として支払われます。
歯科技工未経験者が、苦労して進めていく1つ1つの作業。
なんども失敗したり、やり直したり。そんな苦労を毎日見てますからね。
なんとか報酬として受け取れるようにと、なんだか複雑になってしまいました。

出来るようになった小さなことも、給料に反映できるよう工夫しています。

2018/12/05

歯科技工士の給料 1

うちの歯科技工士への給料計算は複雑です。
なので毎回、時間がかかります。

会社側からすると簡単なのは日給月給制でしょうか。
月に支払う給料額を決め、ある程度のノルマを課す。

20年ほど前の話になりますが、
面接に行った日系ラボでは一日12本のポーセレンワークがノルマでした。
給料は月$1400。ここから色々引かれます。
これだけの仕事を毎日こなせれば、給料は満額保証されていたはずです。
と言うのも、採用をいただいたのですが、お断りし留学したのでわかりません。

基本的に仕事を休めばその額は減らされますし、
ノルマがこなせなくても減らされます。最悪、居場所も無くなります。
面接時にそのように説明を受けたので、そうなんだと思います。
ビザサポートがありましたから、給料は低くても我慢です。
能力次第で昇給はあるようでしたが、賞与はないと聞かされていましたね。

うちも本人の希望によっては日給月給制を採用しています。
安定した給料を得やすいですから、ライフスタイルを築きやすいですね。
歯科技工所の正社員としての勤務経験がないので、
はっきりとしたことは言えませんが、
多くの歯科技工所が採用しているのではないでしょうか。

ということで話は戻りますが、うちがなぜ給料計算が複雑なのか。
それは日給月給制なのが経営者でもある私だけで、
他の歯科技工士スタッフの給料は “基本給と能力給” で構成されているからです。

資格の有無、勤続年数、貢献度により算出される基本給

日々の作業を細かくカウントし、歩合として算出される能力給

基本給のベースになるのは資格の有無です。
例えば、日本の歯科技工士免許を持っていると$1000から、
それに勤続年数、貢献度によってプラスαされていきます。
未経験の方はここがゼロからのスタートになるので、
無給インターンのようになります。とは言っても、基本給での話です。

そして、能力給ですがこれが複雑です。長くなりそうなので次回に続きます。

2018/12/01

大好きな時間

今年も残りひと月、頑張ります!

さて、週明けはお給料日なのですが、うちは基本手渡しです。
向かい合いサシで話す時間をできるだけ作るようにしています。
多分、一番最初に務めた歯科医院がそうだったからかもしれません。
月に一度だけですが、こんな時だからこそ言えるようなことがあるのではと。

とても大事なことのように思っています。

当たり前ですが、一人一人の従業員が背負っているものは各々違う。
小さな会社ですが、毎日共に働く仲間。少しでも力になりたい。
ちょっとした変化、悩みなども汲み取れたら何かできるかもしれない。

おこがましいですが、そんな気持ちで向き合っています。

その数日前に給料の計算をするわけですが、
この十数年、この時だけはミスらないように細心の注意を払うようにしています。
つまらないミスでスタッフの頑張りを汚さないように。

そして、大好きな時間でもあります。

毎月無事にお給料を支払えること、その喜びもそうですが、
特に歯科技工スタッフに関しては未経験から受け入れていたりするので、
その一人一人の努力が数字に表れ、

その成長を感じ取れるからだと思います。

新しいことにチャレンジしている時、数字的には伸び悩むことが多いのですが、
その苦労は当の本人が一番感じていることでしょう。収入が減ってしまいます。
大げさに言えば死活問題です。だからこその踏ん張りどころですし、

1日も早くできるようになって欲しいと願うわけです。

その部分での数字に変化が現れだすと本人はもちろんなのでしょうが、
その努力を毎日そばで見てきた私からすると、

当の本人以上に嬉しく思っていたりします。知らないだろうな。

2018/11/16

歯科衛生士/助手 アルバイト募集

歯科衛生士で思い出しましたが、応募したことがあります。

歯科衛生士/助手 アルバイト募集

『もしもし、フロムエーを見たんですけど . . . 』

「えっ、あの〜、どちらの . . . 」戸惑った様子

『歯科助手の募集なんですけど。』

「ええっと〜、男性の方ですよね . . . 」困った様子

『はい!!』

「あの〜、申し訳ございませんが . . . 」ちょっと呆れ気味に

ですよね。その後も2件ぐらいかけたと記憶しています。
電話越しであっさり断られるんで、不思議には思っていましたが、
友達に散々笑われるまで知らなかったんですよね。
歯科衛生士、歯科助手というのが一般的に女性のお仕事だったとは。

学校でも教えてくれなかったですからね!くれてたのかな!?

歯科技工学校の帰りに、どっかでバイトできないかな?
するなら歯科医院なんかいいじゃん、お金もらえるし、勉強にもなるし。

” 歯科衛生士/助手 アルバイト募集 ”

もう20年も前の話しになりますが、
間違って採用でもされていたら、それはそれで新しかったと思います。
時は流れ、看護婦が看護師と呼ばれるようになると歯科衛生士法も改正され、
男性でも歯科衛生士になれるようになりましたとさ。

でも、女性の方が適している気がしますけど。

2018/11/14

やり手 なり手

『マツコ会議』普段全然見ませんが、
今回の議題は ”美人歯科衛生士” ということで、

見ました。

本当に美人さん。しかも皆さんやり手。
キラキラして見えましたね、すごくいいと思います。
興味がある方は是非。あっという間の30分です。

アメリカでは男の歯科衛生士が普通にいます。お隣の歯科医院にもいます。
腕にタトゥーが入ってるゴリゴリMenより、

綺麗な女の人の方がいい。キッパリ!

ちょっと下心のある男性だけじゃなく、女性もそうなんじゃないかな。
この番組を見て歯科衛生士に憧れる若い女性が増えてもおかしくないですし、
彼女らを通じて、一般の方が最新の歯科医療を知るきっかけにもなるかと。

いずれにしても彼女たちみたいなカリスマ衛生士は、
歯科業界のカンフル剤になるかもしれません。

なり手がどんどん減っていく歯科技工士も頑張らないといけませんね。

2018/11/13

歯科技工所 売買

















"Dental Lab for Sale" で検索をかけるとこんなサイトが出てきますね。

BizBen 』アメリカではビジネスの売買が盛んです。
最近日本でも個人のビジネス売買が注目され始めているようですが、
日本で言う『 TRANBI 』『 SMART 』のような M&A仲介会社ですね。

本日11月13日現在、ロサンゼルスの案件はないみたいですが、
先月は一件出ていました。すでに売れてしまったのでしょうか。
上の画像は先月見たときのスクリーンショット。

サンディエゴ、ロサンゼルス近郊で一件ずつ出ていました。

まずは40年以上経営のサンディエゴのラボ。
価格はロサンゼルスの案件の半額、おおよそ10万ドルですが、
添付されているラボ内の写真のせいなのか、あまり興味が湧きません。
設備は思い切って一新し、あれこれ手をかける必要はあるかもしれませんが、
40年も続けてこられたビジネス。相応の固定客は見込めそうです。
"Adj Net" 純利益が年7万ドル、月におよそ6千ドルは魅力的ですね。
ビジネスとしてのシステムは既に出来上がっているはずですから、
ポテンシャルは意外と高いのかもしれません。

もう一つはロサンゼルス近郊のラボ。こちらは50年以上経営。
ラボオーナーのリタイヤにともない売りに出されていたようです。
ラボの写真がないのでなんとも言えませんが、
CAD/CAMも導入済みのようで意外と設備は整っているのかも知れません。
スタッフが何人働いているのかも気になるところですが、
技工士7人分のスペースもあり、価格は20万ドル。
譲渡理由の”オーナーリタイヤ”はポジティブな印象すらあり、
テナント探しから始めた私からすると決して高くはないように思います。

今日のレート(約114円)だと先ほどのロサンゼルスの案件は、
2280万円ぐらい。運営中のビジネスで "Revenue" が年35万ドル。
総売上と考えていいのか、詳しくはわかりませんが魅力的ではあります。

自分のこだわりを形にしやすい、ゼロから始める起業の面白さもありますが、
このようなビジネスを購入することでスタートアップのリスクは減らせます。
また、アメリカで開業したい日本の歯科技工士は、
前回、お伝えしたE-2ビザを申請することも可能かもしれません。

2280万円という金額が相応の投資と見なされるのかはわかりませんが、
以前もお伝えしたように、ビザは十分な投資をしたからと言って、

必ず取れるという保証はない!ということをお忘れなく。自己責任ですね!

2018/11/01

最初の壁

前回、E-2 Visaについて触れましたが、
大使館のホームページでは“投資駐在員ビザ”となってますね。詳しくはこちらで

"申請者が相当額の投資をした会社の運営を指揮し、事業を発展させるため..."

E-2ビザは上記のような目的をともなう渡米に必要なビザだそうです。
この投資額に明確な数字は示されていませんが、
飲食店を経営するのであれば数千万から必要になってくるでしょうか。
IT関係の仕事なら数台のコンピューターと通信機器があれば、
大きな投資は必要ないのかもしれません。
いずれにせよ事業に沿った相応の投資額とされていて、
そのビジネスプランは家族が養える程度では認められないということです。

投資したそのビジネスがアメリカにとってどれほど価値あるものなのか。

要するに、雇用を生み税金を多く納めなさい!ということですね。
トランプ政権に変わり、ビザの発行条件は以前より厳しくなっているようで、
新規はもちろん、更新でも却下されたという話を耳にします。

10年以上前になりますが、
歯科技工所で10〜15万ドル以上突っ込まないとダメだと聞かされていました。
投資額は多ければ多いほうがいい!そんな風に言われていた当時、
用意した金額は2500万円。全て日本の銀行からの借金です。
為替の影響や送金手数料で目減りしてしまうのですが、
これは日本からのお金でないと投資とはみなされません。
当面の運転資金、軌道に乗るまでの生活費もここには含まれていましたね。

この投資資金がE-2ビザを取るためのまず最初の大きな壁とも言えます。